なぜアマチュアの露天商を眺めてもやもやした気持ちになるのか

世田谷公園のフリーマーケットに参加してきた。リサイクル運動の団体が主催して、参加費を払うとお店が出せる。一区画で2500円。以前は人気が高くて事前に申し込んで振込をs済ませないと参加できない煩わしさがあったが、最近は落ち着いたのか当日申し込みでも普通に出店できる。

我が家の場合、用意といってもさしたるものはない。衣服をぶらさげるハンガーと、品物を並べる敷物、小さなアウトドア用のテーブルに椅子くらい。そこへ古着や使わなくなった食器、おもちゃなどを並べる。どの店も同じようなものだ。気の利いた人は陳列用の棚をひな壇にしてみたり鏡を置いたり。場所柄かラヂオフライヤーのワゴンに子供のおもちゃを満載しているオシャレな家族もいる。どれも工夫があって微笑ましい。

明らかにプロと思われる人々もいる。古物商、という風情である。備品としてはむしろ特別なものは使わず、敷きものが使い込んだ別珍のようなプロっぽいものだったりする。そこへ所狭しと水平にものを並べ、真ん中におっさんが座って煙草を吸っている。古着のようなものは少なく、キセルだの火鉢だの古時計だの渋いものが多い。付けている値段は法外だったりするが、それも蚤の市らしくてよろしい。

アマチュアの場合、工事現場用のブルーシートを敷いている工夫ゼロの店がいいとは思わないが、逆に工夫や装備が先走っている店も、なんとなく興ざめする。
ブティック用のハンガーをいくつも並べ、日差しや小雨を防ぐ天幕を張り、陳列用に大きなテーブルを出し、もはやパタヤビーチの露天商をもしのぐ設備の店を見ると、アマチュアとしての貴重ななにかを見失っているような気がする。

天気に恵まれ、客足も多かったので、売り上げは好調に8000円くらい。ひとつ100円から300円だから、この数字になるのはけっこうたくさん売れたということ。お店屋さんごっこをして、日に焼けて、部屋がちょっと片付きました。




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