なぜ解らない気持ちよさと気持ち悪さの合間で漂うのか

チャールズ ローゼンの「音楽と感情」を読んだ話を書きたかった。

前作「ピアノノート」は図書館で借りて読み始めて、あまりの面白さに改めて本屋で購入した。ピアノってやつはさあ、ピアノ弾きってねえ、という語りは正直なところ素人にはわけがわからないところだらけなのだが、読んでいるのが楽しいのだ。作者も訳者もピアノ弾きらしい。

今回は作曲家ってさあ、と云う話が具体例と共にめんめんと続くので、同じといえば同じ。例として盛んに楽譜が引用されるけど、スコアなんか読めませんから。でも、許す限り時間をかけて読んでみるのだ。そうするとモーツアルトがショパンがラヴェルが何をしたかったが語られている、と云う時間が経験できる。もちろん理解はできない。それでいいのだ。

難解な本は色々あるが、読んでいて楽しい難解さはこれに尽きる。


コメント

人気の投稿