なぜ気楽な温泉旅行の話を書こうか書くまいか迷うのか

ゴールデンウィークの家族旅行のことを書いておこうと思ったが、書いてみるとあまりに個人的で、どうせ日記といえばそれはそうだが、読んでくださる方にはどうなのか。申し訳なし。

月並みだけれど家族で温泉旅行に出かけた。目的地は日光湯本である。

ここへ家族で出かけたのは3回めだと思う。10年近く前の夏のこと。湯ノ湖の畔「日光グランドホテル」という名の古い旅館に泊まった。古い建物でぜんぜん高級じゃない。料理は普通。しかしお客さんはいっぱい。という不思議な宿だった。謎はすぐ解けた。硫黄の香りがする温泉がすごいのだ。風呂は古いし露天も大したことない。でもお湯が素晴らしい。という忘れがたい旅だった。

すごい理由は温泉の井戸から宿が至近距離にあるから、らしい。ここの温泉は源泉から地表に現れたときには無色透明で、空気や不純物に触れると白濁するという。確かにグランドホテルのお湯は無色透明だった。露天で雨が降り出すと、あっというまに白濁して驚いた記憶がある。

隣にもう一軒、国民休暇村の施設があった。ここも噂ではお湯がよくて常連客が多いらしい。今回は早めに手配したこともあって幸い予約が取れた。現地についてみるとグランドホテルの建物もまだあったけれど名前が違う。経営が変わったのか。

リピーターが多い宿には理由がある。休暇村もお湯が素晴らしく、注ぎ口ではやはり無色透明である。湯船は白濁。入っていると体の「充電計」の針がグングン上がってくるのが分かる。僕は一泊の間に5回くらい湯屋に通った。家族もよく通っていたようだ。すると食欲が湧いて、尾籠な話トイレによく通うようになる。とても快調である。

翌朝、よく晴れたので湖の周りをランニングで回った。5kmもない小さい湖だ。よく整備された木道と、森の中のトレイル。柔らかく気持ちがいい散策路だ。解禁日から間もないのでフライの釣り人がウェーダーで水に入っている。静けさの中、ウグイスが歌っている。宿に戻ったらまた温泉。で、朝食。これ以上気楽な旅もあるまいなあ。




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